日刊木材新聞 20年6月


商品特集『高耐久エクステリア材』(上、下)
・公共工事の減少を店舗・住宅で補う
・ルートだけではなく設計への展開も
   日刊木材新聞の6月の商品特集は「高耐久エクステリア材」を取り上げている。掲載企業は、網中木材、入江材木店、高広木材、東洋エクステリア、ランバージャック、協和木材産業、細田木材工業、北濃林産、ミハマ通商、エービーシー商会、木村物産、弘平物産、松原産業、池上産業、アーサーティンバー、オストウッド、山康商店、ユアサ商事、ビスムカンパニー、小山商店、天龍木材、マルヨ木材、植村産業、菱登木材。(詳細は日刊木材新聞20年6月25日付4〜7面、26日付4〜6面で)


特集『地球温暖化を食い止める』(4)―森林と木材の役割―
・木材はどう再利用されるのか
・燃やさず再利用する意義
・新エネルギー供給量拡大へ、セルロース系に期待かかる
   特集「地球温暖化を食いとめる」(4)では、木材の再利用について解説している。掲載企業・団体は、フルハシEPO、2×4ランバーJAS協会、積水化学工業、竹原工業、太平工業、中国木材、ユアサ商事、都市樹木再生センター。(詳細は日刊木材新聞20年6月27日3〜7面で)


石巻合板工業、7月から値上げ
全品目で
   石巻合板工業(宮城県、野田四郎社長)は7月1日受注分から全品目を値上げする。12ミリ厚で50円(1次問屋着、枚)の値上がりとなる。主要素材であるロシア産カラ松の値上がりが背景。(詳細は日刊木材新聞20年6月28日付1面で)


宮川工機、プレカット工場の生産管理を一元化
   200年住宅など履歴管理も宮川工機(愛知県、宮川嘉朗社長)が開発した「宮川生産管理システム」が注目で、工場の生産管理を一元化することで生産の合理性を高める効果がある。(詳細は日刊木材新聞20年6月28日付8面で)


ウエスタンフォレストがカナダツガ原板入荷
小名浜にトライアルを入荷
   カナダBC州沿岸の日本向け製材大手、ウエスタンフォレストプロダクツ(BC州バンクーバー、レイノルド・ハート社長CEO)は今月中旬、福島県小名浜に同社ソルティア工場で生産したカナダツガ原板、米松原板のトライアル入荷を行った。(詳細は日刊木材新聞20年6月27日付1面で)


宮崎県、杉KD製品の安定供給で補助事業
県内3カ所で拠点整備
   宮崎県は今年度から3カ年で「宮崎スギ大ロット安定供給体制推進事業」を開始する。林野庁の補助事業と合わせて行われるもので、地域ごとに複数の乾燥機、モルダー、ストックヤードなどを持つ集約、加工拠点を整備。杉などのグリン材製品を集積し、KDや高次加工製品として供給する体制を整備する。(詳細は日刊木材新聞20年6月27日付1面で)


建材商社5社決算、一転収益悪化で厳しい業績
合板暴落、住宅激減で5社中3社が赤字に
   建材商社5社の平成20年3月期決算はいずれも減収で、うち3社が当期損失を計上するなど、近年に無い厳しい業績となった。新設住宅着工戸数の大幅減少により資材需要が冷え込み、また内外産合板の続落などで合板収益がほとんどない状態だった。(詳細は日刊木材新聞20年6月26日付1面で)


住友林業ツーバイフォー、2×4住宅に国産材採用
下地合板、土台など
   住友林業ツーバイフォー(東京都、佐藤建社長)は、主力商品の「ノスタルジア」「アーバニスト」の仕様を一新し、全ての構造用合板と土台、大引に国産材を採用した。10月1日付で住友林業と統合するのを機に、グループで取り組んでいる国産材利用の拡大を推進するのがねらい。(詳細は日刊木材新聞20年6月26日付1面で)


オービス、グリーンホープ号が姫路港に初入港
姫路工場竣工も目前
   NZラジアタ松丸太製材最大手のオービス(広島県福山市、御輿岩男社長)では、姫路新工場(兵庫県)竣工を前に、同社グループ木材専用船「グリーンホープ号」が姫路港(中埠頭)に初入港した。(詳細は日刊木材新聞20年6月26日付8面で)


丸増住宅資材、羽柄材プレカットが好調
他業者との連携強化で競争力向上につなげる
   羽柄材、合板プレカットを手がける丸増住宅資材(東京都)のプレカット受注が好調。月間受注は80棟と前年比およそ3倍。(詳細は日刊木材新聞6月25日付1面で)


302、241ミリ梁せいへの切替え進む
ウェアーハウザー・トラスジョイスト部門
   ウェアーハウザーのトラスジョイスト部門は、同社の主力EWである木製I型ジョイスト及びLSL(ラミネーテッドストランドランバー)の日本向け供給安定性向上を目指し、昨年4月から新しいサイズの投入を開始した。(詳細は日刊木材新聞20年6月25日付1面で)


会社探訪・トウカイ
使いやすいツキ板の開発に取り組む
   ツキ板メーカーのトウカイ(愛知県愛西市)は、全国の集成材メーカー向けにスプルース、雲杉などのツキ板を製造し販売している会社。顧客に対するメリットを追求する企業姿勢で、厳しい集成材業界に対してどのように貢献できるかを考えている。
 同社は東名阪自動車道路の弥富インターの近くに位置し、2箇所の工場にスライサー8基、ドライヤー5基、裁断機1基、ランニングソー1基、モルダー、プレスなどの設備も持つ。(詳細は日刊木材新聞20年6月25日付2面で)


アイダ設計、構造材ラインを坂戸工場に集約
経営の効率化図る
   アイダ設計(さいたま市)は、3拠点ある自社プレカット工場を2拠点に集約する。(詳細は日刊木材新聞6月25日付8面で)


エービーシー商会、設計士への働きかけ強める
提案型の建材ショーを全国展開
   建築土木資材から住設機器、インテリア資材の卸売り、エービーシー商会(東京都)は、独自のルートで建材ショーを続けている。(詳細は日刊木材新聞20年6月25日付8面で)


キーテック、構造用LVLなど7月から値上げ
丸太や接着剤高騰で採算悪化
   キーテック(東京都、松田一郎社長)7月1日出荷分から構造用LVL「キーラム」や南洋材合板製足場板の値上げを実施する(詳細は日刊木材新聞20年6月24日付1面で)


会社探訪・サンクレテック
品質第一主義・金物工法のシェア拡大を
   金物メーカーのタツミ(新潟県三条市)は、クレテックなどの金物工法のパイオニアであり、このノウハウを存分に活かすため、プレカットメーカーのサンクレテックを設立。金物とプレカット会社の一体化の強みで構造金物の販売拡充を図る。
 サンクレテック(千葉県袖ヶ浦市)は、平成12年12月に設立された。金物工法に特化した工場には、丸仲鐵工所の横架材ラインと3年前に追加したナカジマの柱材ラインを有し、羽柄・合板のプレカットも行っている。(詳細は日刊木材新聞20年6月24日付2面で)


オーストリアの木造建築システム
三河屋木材、日本に導入へ
   三河屋木材(静岡県、藤原幸史社長)はオーストリアのピンター・ホルツ社の「BBS」というクロスラミネーテッド・テンバーによる木造建築のシステムを日本へ導入する方針を明らかにした。(詳細は日刊木材新聞20年6月24日付8面で)


南洋材合板、持続可能性への挑戦
インドネシアでのFSC認証取得と合板製造
   インドネシアの合板メーカー、イントラカウッド・マニファクチャリング社(シティ・ハルタティ・ムルダヤ社長)が2年前に取得したFSC森林認証。今春、トーヨーマテリア(東京都)とジューテック(同)が同社の合板をFSC認証製品として輸入販売する事業を始めた。主に現地での取り組みを特集した。(詳細は日刊木材新聞20年6月24日付4、5面で)

東海版『奮闘 中京地区の製材工場』
・細分化されたニーズを製販で追う
・堅木製材を一貫して追求
・長尺材製材可能で国産材増加
   6月の東海版は2ページのワイド版で、「奮闘 中京地区の製材工場」と題し中京地域の製材工場3社の現況と付加価値化の取り組みを特集。
掲載企業は吉村製材(丸良)、北濃林産、吉見製材所。(詳細は日刊木材新聞20年6月19日付4〜6面で)


特集『地球温暖化と断熱材』
・洞爺湖サミット開催で高まる環境意識
・CO排出削減に貢献次世代省エネ基準住宅 2010年までに66%に
   優れた断熱材は、住み手に快適な生活をもたらしつつ、冷暖房費セーブしてCO排出量 を削減する。洞爺湖サミット開催は‘費用対効果‘についていま一度考える好機でもある。 日刊木材新聞では、サミット開催に当たり断熱材を特集した。掲載企業・団体は、硝子繊維協会、マグ、ロックウール工業会、パラマウント硝子工業、旭ファイバーグラス、日東紡、カネカ、ダウ化工、アキレス、旭化成建材、デコス、積水化学工業、コスモプロジェクト。(詳細は日刊木材新聞20年6月20日付4〜7面 で)


ポラテック、構造材生産伸び悩み
構造設計事業を強化
   木造軸組プレカット最大手のポラテック(埼玉県、中内晃次郎社長)のプレカット事業部の08年3月期業績は増収増益となった。改正建基法の影響で、下期受注が減少、通期でも構造材生産高、外販受注、販売棟数が小幅な減少を余儀なくされた。(詳細は日刊木材新聞20年6月21日付1面で)


エインズワース、資本増強を計画
長期債権者3社に経営権移行
   北米のOSB製造販売大手のエインズワースランバーは、資本増強計画を発表した。8億カナダドル強の長期債権を所有する3社が、同社の経営権を取得し新たな株式などを発行する。(詳細は日刊木材新聞20年6月21日付1面で)


挑戦する販売店・毛利材木
施主への直接販売で活路開く
   毛利材木(千葉県)は、今年創業50年目。創業当時から、地場の工務店向けに建材販売を行ってきた。建材販売で取り扱ってきた商品は、構造材、羽柄材、合板など建材一式が揃う販売店として地元工務店にニーズを担ってきた。近年では、リフォーム向けに水周りの製品も強化している。(詳細は日刊木材新聞20年6月21日付7面)


タック・ハイテクウッドグループ、インドネシアに合弁PB工場
月産7000m3、日本向けも視野
   タック(名古屋市)及びハイテクウッドグループは海外プロジェクトの一環として、このほどインドネシア現地企業と合弁で同国内のPB工場を買収。テスト生産を開始した。総投資額は約6億円。生産能力は月産7000立方メートル。インドネシア国内及び東南アジア向けの販売が目的だが、需要があれば日本向けも検討するとしている。(詳細は日刊木材新聞20年6月20日付1面で)


斎藤木材工業、ダフリカカラ松・国産カラ松混合でJAS認定
中小断面集成材「スーパーからまつ」、E120のニーズに対応
   斎藤木材工業(長野県、齋藤廣社長)は国産カラ松とダフリカカラ松の混合樹種で低ホルムアルデヒド構造用集成材のJAS認定を取得し、E120の強度性能を有する中小断面構造用集成材「スーパーからまつ」を発売した。(詳細は日刊木材新聞20年6月20日付1面で)


日本木材輸入協会、会長に伊藤忠商事副社長の丹波氏選出
輸入合法材出荷量35%に留まる
   日本木材輸入協会は17日の総会で、後任会長に伊藤忠商事副社長の丹波俊人氏を選任した。また昨年度の丸太・製材・合板ほかの合法材輸入量は会員扱いの30%で、しかもそのうち出荷量は35%にとどまった。(詳細は日刊木材新聞20年6月19日付1面で)


米国新設住宅、年率100万戸割れ
1991年3月以来の低水準
   5月の米国民間新設住宅着工戸数は、季節調整済み年率で97万5,000戸と今年3月に続く年率100万戸割れとなった。91年3月以来の低水準。先行指標となる建築許可件数は年率で96万9,000戸にとどまり、今年2月以来4カ月連続の100万戸割れ。(詳細は日刊木材新聞20年6月19日付1面で)


神之池バイオエネルギー、バイオ専焼発電で国内最大級
隣接工場の燃料で運搬負担軽微
   タービン発電機出力2万1000kw、ボイラーの蒸発能力最大毎時106?を有する国内最大級のバイオマス発電設備「神之池バイオマス発電所」が16日に竣工した。 中国木材鹿島工場から発生するバーク(樹皮)、製材鋸屑(生オガ)、加工・プレナー屑(乾燥オガ)の3種類を原料にしたバイオマス専焼発電所。(詳細は日刊木材新聞20年6月19日付8面で)


林地被害は60ヵ所に
岩手・宮城内陸地震
   林野庁がまとめた岩手・宮城内陸地震の林野関係被害状況は、16日午後5時時点で林地被害が60ヵ所、林道施設が133カ所にのぼる。(詳細は日刊木材新聞20年6月18日付1面で)


防耐火認定の不正取得問題で小委員会
再発防止策の検討着手
   国交省は防耐火構造で生じた大臣認定の不正取得問題で、社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会内に防耐火認定小委員会を設置し、再発防止策の検討を始めた。(詳細は日刊木材新聞20年日刊木材新聞6月18日付1面で)


持永木材、新工場が本格稼動
高品質製品を量産へ
   持永木材は11日、杉KD間柱・筋違をメーンに生産する新工場が本格稼動したのに伴い、全国各地の販売先、また地元仕入れ先関係者約200人を招いて「感謝のつどい」を開催。(詳細は日刊木材新聞20年6月18日付8面で)


2×4でSI住宅
TJIやトラス採用
   広島地区で戸建て住宅大手のトータテハウジングは同社の注文住宅の大半をしめる2×4工法でスケルトン・インフィルの思想を取り入れ長寿命化に対応する構造躯体「ハイパー&S.I.」を開発した。(詳細は日刊木材新聞20年6月18日付8面で)


ソニーとグリーン電力契約
東濃ひのき製品流通協組
   東濃ひのき製品流通協同組合(岐阜県、杉山計弘理事長)は、ソニーとグリーン電力証書契約締結式を開催、同組合の木質バイオマス発電所と年間100万KWhの発電委託契約することで合意した。(詳細は日刊木材新聞20年6月17日付1面で)


チャネルオリジナル、中国に含浸工場建設
木材芯部まで特殊薬剤注入
   木製防火外壁材のチャネルオリジナル(横浜市、桐ヶ谷覚社長)は、中国上海市に木材含浸工場を建設した。(詳細は日刊木材新聞20年6月17日付1面で)


会社探訪・モック
幅広く積極的な提案営業を展開
   モック(株)(埼玉県八潮市)は、昭和47年に千葉県千葉市にて紀和木材(株)として設立した。当初は納材業だったが、途中より大工・工務店に木材・建材を販売する、いわゆる木材小売業に転業。現在は、木材・建材販売、国産材・一般材のプレカット販売、住設機器の販売と工事はもとより、アルミサッシ・エクステリア・ALC・外壁・屋根・ホームエレベーター・太陽光発電システム等の販売・工事までを幅広く取扱い、果ては住宅気密測定、耐震精密診断、木造住宅設計・管理等までを行なっている。(詳細は日刊木材新聞20年6月17日付2面で)


プレカット新時代・富士山木造住宅協会
JBNCADで4号特例廃止対応など
地域材供給の仕組と合わせて
   これまで意匠CADとプレカットCADのデータ連携の取り組みについてCEDXM評議会(藤澤好一議長)で研究・検証が行われてきたが、4号特例の廃止や超長期住宅先導的モデル事業(200年住宅)などの建築・住宅を取り巻く環境変化のなかで、いよいよデータ連携が実用化のレベルに達してきた。(詳細は日刊木材新聞20年6月17日付7面で)


ロシア材代替に杉小割製品の開発を
山西、来期はパネル事業もロシア材
   山西(名古屋市)の西垣洋一社長は同社の工務店組織「あすなろ会」の総会で今後の戦略を発表。建築基準法や長期優良住宅への対応、ロシア関税問題に関しては国産材による代替品の開発を進めていることなどを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞20年6月17日付8面で)

建材版『08年3月期建材・住設各社決算』
・国内需要低迷と原料コスト高直撃
・海外市場強化が加速、再編動向も注目
   日刊木材新聞6月の建材版では、主な建材・住設各社の08年3月期決算を分析した。掲載企業は、タカラスタンダード、クリナップ、サンウェーブ工業、松下電工、永大産業、ウッドワン、ノダ、TOTO,住生活グループ(トステム、INAX)。(詳細は日刊木材新聞20年6月11日付4〜5面で)


ハウジング版『木造に追い風、鋼材高騰』
環境面でも木材の評価高まる
   日刊木材新聞6月のハウジング版では鋼材価格が急騰し、その半面で木材の使用量を増やす動きや設計自体を木造に変更するという声がでてくるなか、現状の住宅、製材メーカー、2×4プレカット工場の動きを追った。掲載企業は、大東建託、大手鉄骨プレハブ各社、東建コープレーション、セブン工業、シェルター、ウイング、ランバーテック、ベネッセスタイルケア。(詳細は日刊木材新聞20年6月12日付4〜6面で)


会社探訪・杉本製材所
役物から加工製品へ
   杉本製材所(岡山県真庭市)は、役物製品の不振が続く国産材業界において、造作材主体の製材から徐々に転換し、並材の製材から乾燥材、加工製品とその時々のユーザーのニーズを考えたモノづくりを続けている。もともと地元周辺の建築業者向けに木材製品を小売り販売してきた。既製品の製材を行うようになって地元の製品市場、勝山木材市場(真庭市)を通じた販売が増加。現在は8割が市場経由の販売、小売りは2割に満たない。(詳細は日刊木材新聞20年6月14日付2面で)


集成管柱、小幅ながら弱含み
120ミリ角や集成平角は保合
   構造用集成材のWウッド105ミリ角3メートル管柱が小幅ながら弱含みを続けている。Rパイン集成平角は需給バランスが取れ、メーカーも受注残を抱えている状況だが、管柱では120ミリ角や2・75メートルなど既成品以外の長さ対応品は保合を続けている。(詳細は日刊木材新聞20年6月13日付1面で)


平川木材工業、ムクと集成の「ハイブリッド無垢フローリング」発売
表面に3ミリ厚の挽き板、基材は桧集成材
   平川木材工業(福岡県うきは市、平川辰男社長)は7月から表面材に3ミリ厚のナラ、サクラの挽き板、基材には桧集成材を活用したフローリングを発売する。ムク材の持つ風合いが評価されながら、改めて寸法安定性、強度などに厳しい目が向けられていることに対応した。(詳細は日刊木材新聞20年6月13日付1面で)


会社探訪・ザイソー橋口
桧壁板への特化で経営資源を集約
   ザイソー橋口(熊本県芦北町)は、内装材メーカーとして、杉桧フローリングや壁板などを手がけてきた。昨年来、フローリングよりも壁板の引き合いが多いことなどから、同社では壁板をメーンにして、床板は注文に応じて製造を手掛ける体制に移行した。「去年の年末ころからそういう話があった。今は、床の受注を抑え、壁板の注文を取るようにしている」(同社)。今は、桧羽目板「清風」に経営資源を集約。杉の壁板は注文を受けた場合に対応する。(詳細は日刊木材新聞20年6月13日付2面で)


瑕疵担保責任保険、東京と大阪で営業開始
資力確保義務化に向け7月から全国で取り扱い
   財団法人住宅保証機構(東京都、羽生洋治理事長)は、2日から東京と大阪で住宅瑕疵担保履行法に基づく新しい保険制度の取り扱いを始めた。瑕疵担保責任の履行に伴って住宅事業者がこうむる損害に加え、住宅事業者が倒産した際に住宅取得者がこうむる損害も補填するのが特徴。(詳細は日刊木材新聞20年6月12日付1面で)


山善、物流効率化提案で木造住資材分野に本格参入
システム物流でトータルコスト削減を
   山善(大阪府、吉居亨社長)住設建材部門は、得意とする物流ソリューション機能を生かし、住宅向け総合資材供給業務に乗り出す。これまでも住設機器の邸別供給を行っているが、システム物流と施工工程管理システムにより、構造材、羽柄材、内装仕上げ材などの分野にも事業範囲を広げていく。(詳細は日刊木材新聞20年6月12日付1面で)


挑戦する販売店・吉原材木店
国産材の利用推進を第一に
   吉原材木店(大阪市福島区)は、明治24年の創業と大阪市内を軸に古くから木材販売を行ってきた。昭和28年に法人改組し現在では、分譲の戸建住宅向けに構造材を販売、年間200棟以上に及ぶ。
 現在は、構造材の販売を続けるなか、EW・RWなどの外材から国産材への移行を促進。これまで外材に頼ってきた住宅建築を見直し、集成材も含めた国産杉桧の柱材販売を推し進めることで国産材の普及に積極的に取り組んでいる。(詳細は日刊木材新聞20年6月12日付7面で)


九州地区の原木相場、杉柱取り丸太1万円割れ
製品荷動き回復せず、原木は依然供給過剰
   九州地区の杉原木相場下落が続行中。とくに3メートル丸太が深刻で、14〜16センチ径の柱取りは各地域で立方メートル1万円を割る状況となってきた。(詳細は日刊木材新聞20年6月12日付8面で)


輸出取引価格から輸出税控除可能
税額負担増で高コスト状況は変らず
   09年1月からのロシア政府の丸太輸出税率80%への引き上げに関し、林野庁は9日、業界関係者を招いて北洋材に関する意見交換会を開き、現在入手している段階でのロシア輸出税率算定方式を報告した。(詳細は日刊木材新聞20年6月11日付1面で)


福田ビジョン発表、低炭素社会へ向け排出削減に重点
住宅建築にもインセンティブ
   福田首相は9日、地球温暖化対策の新指針を発表した。(詳細は日刊木材新聞20年6月11日付1面で)


マルダイ、羽柄材プレカットを2ライン化
4号特例見直しで利用増見込む
   大型小売店のマルダイはこのほど、自社プレカット工場の羽柄材プレカットラインを2ラインに増設、稼動している。(詳細は日刊木材新聞20年6月11日付8面で)


防腐合板推進協議会が発足
防腐合板で住宅の高耐久化を
   住宅の長寿命化・高耐震化実現に向け防腐合板の利用を推進しようと「防腐合板推進協議会」がこのほど発足した。(詳細は日刊木材新聞20年6月11日付8面で)


杉産地・宮崎でWCTE開催
世界36カ国・地域から300人が参集
   第10回木質構造国際会議(WCTE)が2日から5日まで宮崎県で開催され、世界36カ国・地域から約300人の実践的な研究者や建築家、技術者らが参集した。(詳細は日刊木材新聞20年6月10日付1面で)


桧合板、本格販売スタート
島根合板(協)、各地展即でも好評
   島根合板協同組合(島根県、又賀航一理事長)の浜田針葉樹工場は、この春から「桧構造用合板」の製造を手掛け、本格的な販売をスタートした。(詳細は日刊木材新聞20年6月10日付8面で)


ワニノ大陸、丸太をエゾ松に切り替え
内装関連材はアカ松原板を利用
   大陸貿易(東京都、吉冨正幸社長)は6日、ロシアの現地木材加工子会社ワニノ大陸(吉次正社長)の投入丸太を8月をめどにアカ松からエゾ松に切り替える方針を明らかにした。(詳細は日刊木材新聞20年6月10日付1面で)

SAREXメンバーズサミットin名古屋+ワークショップ開催
・全国から約90人が参加(5月28、29日に開催)
・元気な工務店、名古屋に集結!!
・工務店の地域材戦略
   住環境価値向上事業協同組合(=SAREX)は、5月28日に「SAREXメンバーサミットin名古屋」、29日に「SAREX工務店力向上ワークショップ」を名古屋市内で開催。日刊木材新聞ではその内容を特集している。(詳細は日刊木材新聞20年6月7日付4〜5面で)


震災復興で伐採制限緩和
中国林業局が通達
   中国林業局は四川大地震の救済のため、原則的に国内伐採を禁止していたものを緩和する通達を発表した。(詳細は日刊木材新聞20年6月7日付1面で)


三井化学、7月から値上げ
原材料高で接着剤原料高
   三井化学(東京都、藤吉建二社長)は7月納入分からメラミンや尿素、アンモニアの国内販売価格を引き上げる。(詳細は日刊木材新聞20年6月7日付1面で)


木製パレット10%の伸び
素材高でプラ、金属製減少
   日本パレット協会(東京都、岡田和夫会長=岡田工業社長)が発表した平成19年度パレット生産統計によると、木製パレットは4年連続で生産枚数を伸ばし、前年比10.8%増の約6447万枚となった。出荷額は1230億円。パレット全体に占める割合は83%だった。このほど行った通常総会で発表した。(詳細は日刊木材新聞20年6月6日付1面で)


鶴岡材木、10メートルの曲がり梁加工機を導入
特殊加工に対応
   鶴岡材木(千葉県、鶴岡達男社長)は現在建設中の新工場に平安コーポレーションの曲がり梁スーパーマルチロボットマシン「AZ―MK1」を導入した。材長10メートルまで対応。曲がり梁のほか、登り梁、斜め梁、合掌などの複雑な加工ができる。7月末にも稼動する予定。(詳細は日刊木材新聞20年6月6日付8面で)


インターフォー、多様性ある樹材種を安定供給
内陸産2×4製材も供給力拡大
   北米産針葉樹製材の日本向け大手インターフォー(BC州バンクーバー)は引き続き日本を最重要市場のひとつとして、競争力の高い製品を日本向けに安定供給していく。かつてのBC州沿岸地域に集中した製材生産拠点の多角化が進み、市場ニーズに対応して特徴ある多様な製材供給体勢が整備されてきた。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月5日付1面)


越後杉合板、公共工事の仕様書に材料指定
新潟合板振興、同合板の使用拡大に期待
   オーシカと伊藤忠商事、三菱ガス化学3社出資の新潟合板振興(新潟市、石川浩社長)の『越後杉型枠合板』が、20年度から新潟県が発注する公共工事にコンクリート型枠用合板を使用する場合、特記仕様書(型枠用合板特記仕様書)により、材料指定された。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月5日付1面)


丸産業のすまい展、滋賀・大阪で4000人来場
健康的で快適な暮らしを提案
   丸産業(奈良県橿原市、丸敏幸社長)は滋賀県蒲生郡竜王町ドラゴンハット、大阪市住之江区ATCホールの2会場で「すまい展」を開催。のべ4056人が来場し、55億2450万円を売り上げた。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月5日付8面)


(協)くまもと製材、地域林業に貢献を
杉KD間柱、ラミナ等供給
   協同組合くまもと製材(熊本県、中島浩一郎代理事)は5月31日落成式を行い、本格的な操業を開始した。今後、杉KD間柱、ラミナ(幅はぎ含む)、胴縁等の製品を供給。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月4日付1面)


ケナフでバイオマス膜素材開発
サミット関連施設の屋根に
   テントメーカーの太陽工業と繊維メーカーのサカイオーベックスは、ケナフ繊維を使用したバイオマス膜素材「ケナファイン」を開発、7月に開催される洞爺湖サミットに関連した施設の屋根に使用される。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月4日付1面)


アドバンス、ボルトレスのJSメタル
金物の費用を大幅削減
   アドバンスは、ボルトを使用しない金物工法の新製品「JSメタル」を発売する。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月4日付8面)


トーセン、県産材でミニログハウス
杉柱4寸角を活用
   トーセンは、群馬県産材の杉柱4寸角を活用したミニログハウスを開発した。(詳細は日刊木材新聞平成20年6月4日付8面)


ウッドワン、初の自社ブランドキッチン
扉色全15色、トータルでLDK演出
   ウッドワン(広島県、中本祐昌社長)は同社ブランドとして初めてのシステムキッチン商品「スイージィー」を23日から販売する。開発コンセプトは「上質なLDKをトータルコーディネート」。(詳細は、日刊木材新聞平成20年6月3日付8面で)


カナダのWoodEX、工場に近代化で設備投資
日本向けラミナ原板生産再開
   WoodEX(カナダ、ダグラス・リデル社長)は、休止していた同社のエッジウォーター工場に近代化投資を行い、日本向け100%のラミナ、原板などの生産を今月中にも再開する。(詳細は、日刊木材新聞平成20年6月3日付8面で)