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 No.1853号

震災から復旧、復興へ

2011年を彩ったキーワード

今年は、東日本大震災が大きな出来事として特筆されるが、それが原発事故からエネルギー問題に広がり、人々の生活、意識を変えることになった。震災は、資材にも大きく影響を与え、当初の合板不足、代替材の手当てなどにつながった。

 欧州の財政危機などもあり、為替が大きく円高に動いたことで、国産材志向を強めていた住宅会社もコスト競争力から外材に回帰する動きが出てきた。外材産地価格は円高で調整されたことで目立たなかったが過去最高値レベルに達するものが多かった。近年、国産材化の流れで集成管柱の原料に杉が増加したり、間柱分野などでも杉が増えたが、この分野をWウッドが奪い返しつつある。国産材の大型工場が次々と誕生し、供給力を高めてきているが、国産材工場の大型化は地域の原木需要のひっ迫につながり、丸太価格は高値水準に張り付く一方で、製品価格はWウッドとの競争で値下がりする傾向にある。森林・林業再生プランの国産材自給率50%という目標に向けて、製材、加工分野は強化されてきたが、結局は素材供給力が伴わず厳しい状況になっている。

 キーワードで2011年を振り返る。