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 No.1912号

2012年レビュー ②米加材、ロシア材

米国市場回復、後半から一変
ロシア丸太はついに30万㎥割れ

2012年(1~12月)の米加材需要の構図は従来と一変した。好調だった中国や日本が購買力を弱め、代わりに、これまでリーマン・ショックによる景気低迷で存在感を失っていた米国が復活の兆しを見せた。13年は米国の景気回復がさらに力強さを増し、米加材の買い圧力を強めてくるのが確実だ。また、過熱する建設投資を警戒して抑制策を講じていた中国も徐々に緩和の方向に動いており、木材輸入量は増え始めている。日本の住宅着工も堅調推移だが、米国の回復力はすさまじく、13年は日本が必要とする材を確保できるかどうかが焦点となりそうだ。12年の米加材の状況を振りかえる。

 また、第2特集ではロシア材の12年を振り返った。昨年はロシアの輸出税率引き上げ措置が、ロシア林産企業を疲弊させる一因となったことを印象付けた。特に、製材用のエゾ松、アカ松丸太の入荷減が際立った。極東とシベリアの林産企業が直面する課題は異なり、同2樹種の入荷減の要因に違いはある。だがいずれも、丸太の供給企業が寡占化し、供給力が低下しているうえに、丸太価格の恒常的な居所高を招いている。ひいてはこれが、日本の国内挽きメーカーの事業収益を圧迫し、ロシア材製材事業の衰退を導いている。