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 No.1922号

2012年国産材レビュー

素材需要、牛歩の伸び
合板増えるも製材後退

12年の国産材需要量は、1,847万3,000㎥と前年比1.0%増加した。素材需要全体が2,465万㎥で同0.3%増と全体がほぼ横ばいだったのに対し、国産材の伸びがわずかに大きく国産材比率は74.9%と同0.5㌽増加した。国産材需要自体は様々な施策にもかかわらず、ほぼ横ばいで伸び悩みともみられる。住宅着工の回復、東日本大震災の復興需要など需要面では堅調。昨年の春先には搬出間伐制度への移行などもあって、素材供給が大きく増加し、小径木丸太などが各地で暴落したが、年間の統計上では国産材の素材需要量そのものが大きく伸びた形跡はない。一昨年の東日本大震災で東北太平洋沿岸部の合板工場が被災し、合板供給に大きな支障を生じたが、他地区の合板のメーカーの増産でこれを補てんした。11年後半から合板供給は増加し、12年夏ごろから合板在庫が膨らみ市況を冷やしてきた。合板用国産材素材供給も12年8月には19万㎥台まで減少したが、12月には25万㎥を超えるなど、市況動向に供給が左右された。

 用途別では、製材用が1,132万1,000㎥(前年比1.5%減)と減少し、製材工場数も5,927工場(同5.0%減)で6,000工場を割り込んだ。大型工場はわずかに増加したが、中小製材工場を中心に減少した。国産材需要のなかで増加が目立ったのはチップ用で、455万㎥(同6.5%増)となった。製紙用の需要が低迷するなかで次第に増加する傾向にある。