No.1948号
2014年3月期決算中間決算㊦建材商社、大手建材問屋、木材会社
合板、木材値上がりし収益拡大
通期業績も強気見通し
伊藤忠建材(東京都、柴田敏晶社長)、三井住商建材(同、植木啓之社長)、双日建材(同、竹下昌彦社長)、丸紅建材(同、小室誠治社長)、トーヨーマテリア(同、工藤恭輔社長)の建材商社5社と住友林業木材建材事業本部(梅木孝範本部長)の14年3月期中間決算は各社増収増益で、いずれも高い収益を計上した。リーマン・ショック以降、落ち込んだ需要が順調に回復し業績に反映しており、07年3月期中間の合板暴騰期に次ぐ業績を残す会社もある。14年4月からの消費税率8%への引き上げに対する住宅契約の駆け込みによって今後も資材需要は堅調に推移し、通期業績も好調な数値を計上するのではないかとの予測が支配的だ。
経常利益は各社前年同期比30%以上の伸びを示し、6社集計で65億4,900万円と同40.4%増加した。また、前期唯一赤字だった丸紅建材が黒字に転換したため、住友林業木材建材事業本部を除く5社集計の経常利益も31億3,800万円と、12年3月期中間期には及ばなかったが過去3番目に高い水準となった。
大手建材問屋も好業績
大手建材問屋のJKホールディングス(JKHD)、すてきナイスグループ(すてきナイス)、ジューテックホールディングス(ジューテックHD)、クワザワ、OCHIホールディングス(オチHD)の14年3月期中間連結業績は、5社すべての売上高が増収となり、前年同期比2桁増という好収入を収めた。
特にJKHD、ジューテックHD、クワザワ、オチHDの4社は、利益面でも増益を計上するなど増収増益となった。
記事ランキング
- 国内集成材メーカー コスト上昇背景に値上げ姿勢強める
- 3月の住宅会社受注 一部で前年超えも乏しい回復実感
- 住友林業、恒栄資材、和田木材 いわき市に国産材2×4材工場計画
- 輸入南洋材合板 普通合板中心に値上げ意向強まる
- 田島木材、三井物産、タジマ興産 TMバイカルをロシア企業に売却
- 大林組 木材を現しで利用できる鋼管柱の耐火被覆工法
- 北関東ウイング 3億7,000万円投資し本社工場移転
- 堀正製材・建設 黒芯材の耐久性検証
- ネットイーグル 自社開発の住宅向け構造計算システム
- 中国木材 宮崎県へ林産SDGs支援
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画