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 No.1960号

2013年レビュー②米加材、ロシア材、熱帯材

米加材、住宅着工増に反応
ロシア材、熱帯材市場縮小続く

2013年の米加産材の入荷量は、丸太が前年比12%増と1割強の大幅増となったのに対し、製材は同4.2%増にとどまった。丸太は9年ぶり、製材は5年ぶりの高水準。丸太は中国木材の国内挽き生産量が前年比2割の増加となったことが市場をけん引したが、製材は史上初めて首位の座を欧州材に譲った。

13年の丸太の入荷量は342万㎥(前年比12%増)と大幅増となった。NZ材、南洋材、ロシア材など他樹種すべてが減少したなかで米材のみが増加した。13年の全丸太入荷量に占める米材比率は76%で、主役の座を不動のものにしている。入荷量の5割弱が中国木材の使用する北米産米松丸太で、同社輸入量が19%増えたことが全体増につながった構図だ。

 ロシア材の市場は縮小傾向は明らかだ。不安定な供給体制や製品市況に連動しない産地価格が招くロシア材の独歩高など、年によって浮上する課題は異なるものの需要回復の打開策が見えてこない。だが13年は日本の木材市況の好調に助けられ、製材を主力に入荷回復に持ち込んだ。

 アカ松丸太は、輸出ライセンス制の導入による混乱で手配が進まず入荷を伸ばせなかったが、エゾ松やカラ松は一定の入荷量を確保した。一方、先行きの丸太供給には不安が残る。アカ松は、過去3年の輸出実績に応じて輸出枠が設けられたことで、供給拡大の余地が失われた。カラ松は、供給大手のRFPグループが13年から単板供給を開始し、今後は徐々に単板供給に軸足を移していく見通しだ。

熱帯材丸太入荷量は29万6,453㎥(前年比11.8%減)で一段減少した。南洋材丸太が29万2,213㎥(同12.2%減)、アフリカ材が4,240㎥(同26.3%増)となった。南洋材丸太は主力産地のマレーシア・サラワク産が前年比20%減少し、合板工場の撤退が響いている。南洋材製品(製材品、フリー板)は58万9,723㎥(同1.1%増)で、入荷量は前年並みとなった。