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 No.1972号

決算特集①住宅・プレカット大手・木工機械

新設住宅増加で好決算
反動減、職人不足、消費再増税に直面

13年の住宅着工は98万戸(前年比11.0%増)で久しぶりに100万戸の大台に近く付いた。株高、円安などで景気は回復基調にあり、さらに消費税増税前の駆け込み需要が発生したことで特に年後半は住宅市場が盛り上がった。おう盛な住宅需要に施工が追い付かず、一部品目で資材不足も発生した。

 大手住宅会社は13年9月末が消費税経過措置の期限だったこと、9月末をピークに各社受注を積み増した。需要増加により収益面では過去最高を記録するところもあり、好業績となった企業も多い。ただ、施工力不足で工期が延び、職人の賃金も上昇、資材価格の高騰などもあって必ずしも利益は増加しないところもあった。

 14年3月期までは各社とも好決算を計上したが、従来の持ち家、貸家、分譲住宅の新築から、リフォーム、中古住宅や海外住宅事業など新たな収益源を求めて事業開発へ取り組む姿勢を示している。当面は賃貸住宅市場が好調で、これは土地相続の問題という供給側の論理で、市場に供給過剰感が高まってくれば、別の土地利用を考えざるを得ない。

 住宅会社とポラテックのプレカット事業、テクノウッドワークスなどプレカット大手、木工機械関係の決算を特集した。

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