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 No.2018号

2014年国産材レビュー

素材需給5年連続で増加
製材、合板に加え、「バイオ」「輸出」が新規需要に

農林水産省の木材統計によると、2014年の国産材素材需給は1,991万3,000㎥(前年比1.4%増)となり、駆け込み需要の反動で新設住宅着工が減少するなか、5年連続で増加した。製材用は1,221万1,000㎥(前年比1.3%増)、合板用は319万1,000㎥(同5.8%増)、木材チップ用は451万1,000㎥(同1.3%減)。素材需給は総量で2,558万2,000㎥と同1.7%減少したため、素材に占める国産材比率は前年の75.5%から77.8%へ上昇した。

 統計は調査の手法上、新規の需要分野であるバイオマス燃料用素材や近年急速に伸びている輸出用丸太の数量が含まれておらず、国産材素材を巡るある意味で最もビビッドな動きを捉えきれていない。しかし、既存の需要分野でさえ、直近の底である09年比19.8%増と2割近く増えており、国産材需要の大きなうねりを感じ取ることができる。

 特に合板用素材は09年比61.2%増とこの5年間で最も伸びが大きく、素材需要に占める国産材比率は72.4%に達した。製材用は同19.2%増と合板用に比べると伸びは少ないが、増加量は196万8,000㎥と合板用(121万2,000㎥)を大きく上回る。2000年以降、合板用の国産材素材需要が一貫して増加してきたのとは対照的に、製材用は大手が中小を駆逐する形で長く足踏み状態が続いていた。だが、加速化基金が導入された09年以降は幅広い工場の設備投資で供給能力の底上げが進み、この5年間は目に見えて生産量が増加してきた。木材チップ用は09年比2.6%増と製紙需要が伸びないなかで横ばいが続いているが、足元では燃料用需要が大きく花開こうとしている。