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 No.2068号

決算特集②建材・住設メーカー

下期から新築増が貢献
円安や原料高で収益圧迫も

建材・住宅機器メーカー31社の業績は、12社が増収増益となり、増収減益6社、減収増益5社、減収減益8社となった。なかでもアイカ工業は、売上高、利益ともに過去最高を更新した。同社は、三菱マテリアル建材の建材事業を譲り受けたアイカテックを連結業績に組み入れたほか、アジア・太平洋地域での接着剤ほかの拡販が寄与した。サンゲツも売上高、営業・当期純利益がそれぞれ過去最高を更新した。同社は床材分野で、賃貸住宅向けの塩ビタイルやホテルや商業施設分野向け特注カーペットなど床材の拡販が寄与した。

売上高が過去最高を更新したのは、TOTOとカネカだ。TOTOは、国内住設事業のリフォーム向けキッチンや洗面、浴室、トイレの各商品で売上高、営業利益ともに前年同月を上回ったことがけん引した。だが、海外住設事業はアジアやオセアニアでの販売が大幅に伸長したが、中国の減益幅を補えきれず、全体では増収減益となった。

木質建材メーカーでは、大建工業が減収となったものの、営業利益、当期純利益ともに過去最高を更新した。売り上げは賃貸住宅や海外市場向けが堅調だったが、ビルダー向け販売の減少やエンジニアリング事業が低調だったため、売上高が前年をわずかに下回った。だが、原材料のコスト上昇対策として各種合理化を進め、製品の値上げを市場に浸透させたことで利益が改善した。永大産業は減収減益。売り上げでは、木質ボード事業が前年をわずかに上回ったものの、主力の住宅資材事業が伸び悩んだことが影響した。ウッドワンは、新商品の国内販売が順調に推移したことや原材料高の転嫁が進んだこと、そのほか木質バイオマス発電事業が順調に始まったため、増収となった。経常利益も前期の赤字から黒字に転換した。

総合建材メーカーの業績では、LIXILグループが増収で営業利益も前年を上回った。グローエの新規連結に加え、国内外の既存事業も堅調に推移したためだ。しかし、マイナス金利による年金運用益の減少や、ジョウユウに関する保険金回収と税効果が来期に持ち越しとなったため、最終利益が6期ぶりの赤字を計上した。

パナソニック エコソリューションズ社は減収で、営業利益も減益となった。売上高が減ったのは、国内住宅用ソーラー市場の急激な落ち込みや、住宅市場の回復が予想以上に遅れたことが影響した。営業利益は国内市場での販売減の影響が大きかったため、合理化などでは補えずに減益となった。