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木造軸組プレカット

 プレカット工場の大型化が急速に進んでいる。12年度の加工実績はポラテックが年間89万6717坪、テクノウッドワークスが46万4650坪、中国木材35万6000坪などトップ3が加工実績を拡大した。住宅着工も12年は88万2797戸(前年比5・8%増)と増加したことで全体にプレカットは忙しい状態が続いた。

ポラテック

東北、富士の2工場を新設

 

 ポラテック(埼玉県越谷市、中内晃次郎社長)は今年東北工場、富士工場の2工場が新たに稼働を始め、全国で4工場、加工能力は月間14万6000坪にまで拡大した。実際の加工実績でも今年4月には8万8546坪まで拡大しており、月間10万坪の加工実績となるのは時間の問題といえる。

テクノウッドワークス

賃加工主体で加工実績2番手に躍進

 

 テクノウッドワークス(栃木県鹿沼市、早川孝男社長)は国内2番手のプレカットメーカーで、12年加工実績は約46万5000坪(前年同期比14.4%増)で二桁増となった。同社は工場大型化と設備投資を繰り返すことで、加工コストの低減に取り組んできた。基本的には賃加工工場であり、構造材等の材料は顧客の持ち込みとなり、木材価格に左右されない工場運営が経営基盤になっている。

シー・エス・ランバー

軸組は量より収益力

 

 シー・エス・ランバー(千葉県東金市、中井千代助社長)は木造軸組と2×4がプレカットの2本柱だが、最近は2×4の拡大に力を入れている。市場が成熟し、価格競争が激しい軸組に比べ、CAD/CAMプレカット、パネル化が普及の途上にある2×4のほうが成長の余地が大きいと考えるからだ。2×4は2月にマルチカットソーを導入したのに続き、近くシージングマシンを導入し、パネル生産能力を増強する。一方、軸組は2015年以降の消費税引き上げ後の反動減を見極めるまで設備投資はしない方針だ。

王子木材緑化

賃貸と大型物件が伸びる

 

 王子木材緑化(東京都、宮﨑治夫社長)は、在来軸組プレカットの製造販売を北海道支店のプレカット工場(北海道苫小牧市)で行っている。同工場の受注先は、年間棟数が30棟前後の地場工務店を主体に、商社経由で注文住宅メーカー・販売店等にも供給している。現在の商圏は、札幌を中心に伊達、留萌など。

けせんプレカット事業協同組合

2×4・在来で1万4000坪加工

 

 けせんプレカット事業協同組合(岩手県気仙郡、佐藤実理事長)は、プレカットという名前が付いているものの、プレカット以前では製材・乾燥・集成材生産、プレカット後ではパネルとトラスも作り、しかもこれらの建て方までを行っている。「国産材が外材と対抗するためには、素材生産から住宅を建てるまでのトータルコストをコストダウンすることによって、初めて勝つチャンスが生まれ、そして山に利益を還元できる」(泉田十太郎専務)という考えに基づいて、ここまで行っている。

茨城県西プレカット協同組合

構造材ラインを更新

 

 茨城県西プレカット協同組合(茨城県筑西市、平出博理事長)は機械設備の入れ替え工事が終了し、このほど本格稼働を始めた。2ラインあった横架材加工機のうち、老朽化した1ラインを入れ替えるとともに柱材加工機、5軸加工機を追加した。全て平安コーポレーションのラインで、機械設備は横架材、柱材が各2ラインと5軸加工機となり、生産能力は従来比4割増の月間5600坪程度まで拡大した。

宮川工機

VXシリーズで高レベル加工実現

 

 宮川工機(愛知県豊橋市、宮川嘉隆社長)では多様なプレカット加工機や付帯加工機、プレカットCAD、生産支援システムなどを展開し、加工事業者の要望・要請に応えている。同社製プレカット加工設備(V7、V8、VXシリーズ)は全国で300ライン以上が稼働しているという。

トーアエンジニアリング

プレカットCADを刷新

 

 トーアエンジニアリング(埼玉県朝霞市、野口睦社長)は、トーアCADの操作性を工場させるなどリニューアルを図り、「アルティメット」の名称で提供を行っていく。現在のトーアCADは、玄人ごのみといわれるように機能は多いが、複数の操作を必要とするなど操作性に問題があった。これをダイレクトタッチで使いやすい機能を選択してデスクトップに配置できる。画面を横長タイプにして、帳表類、伏図を見やすくする。

後藤木材

手加工の需要が増加

 

 後藤木材(岐阜市、後藤総一郎社長)は、岐阜県各務原市のプレカット工場で月間約4500坪を加工し、一般住宅や商業・公共施設など多様な需要に応えている。顧客は中京3県や滋賀県の地場工務店などで、顧客数は約800社。最近は手加工を要する物件が増加傾向にあるという。

スカイ

2エリア5工場体制を確立

 

 スカイ(静岡県磐田市、高橋幸嗣社長)は昨年夏に、同社船明拠点(浜松市天竜区)に柱材加工専門「船明柱工場」を開設し、新設1ラインと既設工場からの移設4ラインを集約。また本社隣接の豊岡第2工場に在来・金物両対応の構造材加工ラインを増設し、2エリア5工場へのライン集約と再編強化が図られた。引き続きデリバリー機能等の強化を進めていく方針だ。

ハイビック

工務店支援に特化

 

 ハイビック(栃木県小山市、浅原秀則社長)は、直需木材市場とプレカット加工を絡めた事業を展開する。プレカット工場は那須、大里、渋川、厚木、八千代、浜松の6工場で月産3万5000坪の加工能力がある。直需木材市場は関東、東北、信越、東海地域に14市場があり、今年3月に3年ぶりに花巻空港インター木材市場(岩手県)がオープンした。

サンクレテック

前期販売2割増、新型金物が寄与

 

 サンクレテック(千葉県袖ケ浦市、山口紳一郎社長)は今年2月に新ラインが稼働し、生産加工量が順調に拡大している。端境期となった4月以降、月を追って受注が増え、今月はほぼフル稼働の6000坪(2シフト)に達する見通しだ。これまでは普及に力を入れている金物工法ツイステックの伸びが販売拡大に寄与していたが、今年度後半はテックワンP3を使った大手のアパートも伸びる見通しだ。

ティー・エイチ・アイ

企業価値の向上目指す

 

 ティー・エイチ・アイ(茨城県かすみがうら市、黒田秀明社長)は、首都圏に近い立地条件を背景に、分譲系の地域ビルダーや特徴ある注文住宅を手掛ける工務店、問屋・販売店など幅広い顧客層で、月間2000坪前後の稼働を安定継続している。最近は坪数の少ない物件が増え、70棟近くを手掛ける月もある。今後は坪数の多い物件の受注に力を入れ、60棟程度で約2200坪の実績を重ねていきたいと考えている。

タカキ

今年から埼玉2拠点化

 

 タカキのプレカットは現在プレカット日高(埼玉県日高市)、同狭山(埼玉県狭山市)の2工場で加工を手がけており、今年から埼玉2拠点化を完了した。駆け込み需要などによる消費増税後の反動減を予測して、先行して高効率が果たされる2拠点化に着手した。狭山工場は合板、羽柄の加工機が集約されただけでなく、CADを手がける設計部、物流、や埼玉営業所も一体化されより製販の連携が迅速となった。

イタヤ

内装材や住設伸びる

 

 イタヤ(新潟県南蒲原郡、板谷盛栄社長)は県内トップクラスの加工能力を誇り、ビルダーや大工・工務店の幅広いニーズに対応している。近く、管柱ラインと合板加工機を増設する計画だ。同社は昨秋、広範囲の需要に対応するため平安コーポレーションの構造材、羽柄材ラインを増設した。構造材は在来・金物兼用ラインで、金物はHSS金物に対応する。羽柄材は生産効率が2倍のWラインを導入した。

上地木材

人員増強や技能継承進める

 

 上地木材(名古屋市、上地浩之社長)は、愛知県知多郡東浦町にプレカット事業部を置く。ここ半年ほどは、顧客である大手ハウスメーカーや地域工務店で加工量が増加しており、工場では前年同時期より200坪ほど多い月間約1200坪の加工を行っている。このため、今後の需要次第では生産体制の再編も検討するという。

熊谷木材工業

採算性向上へ設備投資完了

 

 関東でプレカット事業を展開する熊谷木材工業(埼玉県、飯塚秀司社長)のクマモクプレカットでは、今年で創立60周年を迎え、その時代の流れとともに、今後の住宅着工数の変化にも対応しているように、工場拡張に絡めた設備投資を行っている。同社は、プレカット事業開始早々から、時代の変化に対応した工場稼働体制を追求し、フルプレカットへの取り組みも早く、近年はこの生産体制をより効率よくまわす体制を構築している

長谷川萬治商店

非住宅大型物件対応を強化

 

 長谷川萬治商店(東京都、長谷川健治社長)は、館林事業所(群馬県)と仙台営業所の2工場を持ち、館林事業所は在来工法の構造材プレカット月間8000坪、2×4工法パネルを同2000坪、仙台も2×4パネルを800坪の生産が軌道に乗ってきた。館林事業所は在来と2×4パネルを同一工場内で加工しており、現在は非住宅の大型木造建築に在来・2×4工法の双方で積極的に取り組んでいる。

山大

1拠点で製材・乾燥・プレカット

 

 山大(宮城県石巻市、高橋貞夫社長)は、東日本大震災で被災も被災後7カ月でほぼ完全復活し、現在は製材、木材乾燥、加工、プレカット、防虫防蟻設備等の全部門でフル操業している。プレカットは、在来ラインに宮川工機の最新鋭機V8を導入、現在は2シフト化し、金物ラインも加えると月間約8000坪の加工を行う。羽柄・合板ラインもほぼフル回転状態で、これに13年1月からサイディングプレカットが加わり、プレカット4点セットで営業を展開している。

丸岩

全員がワクワク感で満たされている世の中づくりが目標

 

 丸岩(岩手県奥州市、岩淵猛社長)は従業員60人で、在来・金物兼用機(月産4500坪)と金物専用機(月産2000坪)の2ライン構成で、月産6500坪(24時間)のプレカット加工を行っている。同社は12年3月に現社長が就任し、社員とは情報開示と対話という人材育成方法を実行しており、顧客とは逆提案でワクワク感を共有し全工程の受注化で事業を拡大させている。

ウッディーコイケ

ホウ酸処理+プレカットで付加価値

 

 製材からプレカットまで木材の総合的な事業を展開するウッディーコイケ(埼玉県秩父市、小池 文喜社長)での、プレカット事業では顧客にあった細かな対応を図ることで幅広いプレカット受注に対応している。直近での設備投資としては、金物対応の拡充を図り既存の横架材ライン、柱ラインにそれぞれ設備の増設を行っている。

プレカット金沢

部材提案・供給力が強み

 

 プレカット金沢(金沢市、折高啓一理事長)は、金沢木材協同組合の加工工場として機能している。一般商材を扱いプレカット資材を含め、年間4万立方㍍前後の木材の取り扱いがあることは強みの1つだ。供給できる樹種の幅が広く、組合員のさまざまな需要に応えるとともに、同員の提案力の向上に貢献している。特に近年は、国産材需要の高まりに呼応し、羽柄材だけでなく下地材での利用提案や、こうした要望に応えている。

マルダイ

地域ネットワーク生かし顧客支援

 

 大型小売店のマルダイ(静岡県富士市、深沢裕一郎社長)は、プレカット事業を大工・工務店支援サービスの中核に位置付けており、事務局を務める富士山木造住宅協会(大瀧功会長)のネットワークを主軸に木材、建材、住設機器、工法などの供給・提案を含めた総合的な支援体制を構築している。

大日本木材防腐

木材販売店、ビルダー等から受注

 

 大日本木材防腐(名古屋市、鈴木龍一郎社長)は、メーカー的な機能として集成材や防腐材を供給するほか、流通商社機能として木材や建材の販売も手がける。名古屋市港区のプレカット工場では、月間約4800坪を加工している。

佐藤木材工業

今年度3拠点で約10万坪加工へ

 

 佐藤木材工業(北海道苫北斗市、佐藤久幸社長)の在来軸組プレカット工場は、12年9月に東北北上支店プレカット工場(岩手県)が稼働し、北海道苫小牧支店同工場(苫小牧市)と東北青森支店同工場(青森市)の3拠点になっている。

北海道プレカットセンター

グループの総合力を生かす

 

 北海道プレカットセンター(HPC、北海道苫小牧市、久保昭社長)は、札幌地区を中心に函館や釧路までと幅広い地域でのプレカット加工を対応。この背景には、親会社である物林(東京都、野口隆幸社長)北海道支店(札幌市)が営業と部材仕入れを担当するなど、グループの総合力を生かした展開を行っている。

オークラプレカットシステム

2シフトで月産4000坪弱に

 

 四国域の木造軸組プレカット大手であるオークラプレカットシステム(香川県丸亀市、徳田啓二社長)は昨秋から、構造材2ラインのうち、1ライン(宮川工機)を2シフト(午前7時から午後11時45分で2交代)とする生産体制を導入、昨年11月度構造材生産高は過去最高となる4200坪を記録した。同社では引き続き、「最も採算性が良い」(徳田社長)とする月産3800~3900坪の構造材加工を巡航速度とし、供給安定性を最優先した事業展開を進めていく。

愛媛プレカット

今期構造材生産6万坪

 

 木造軸組プレカットの四国最大手である愛媛プレカット(愛媛県松山市、鶴居美香子社長)は13年3月期構造材生産実績5万5000坪、羽柄、合板が4万5000坪だった。今期は構造材生産高6万坪、売上高10%増を軸とした経営計画を策定としているが、6月度の構造材生産坪数は生産能力に近い6000坪弱まで受注が増加しており、十分な手ごたえを感じているようだ。

三王ハウジング

充実した加工設備で特殊加工にも対応

 

 四国地区の木造軸組プレカット大手の三王ハウジング(愛媛県新居浜市、秦忠弘会長)の13年7月構造材加工坪数見通しは4万坪で、前期比では小幅減となったが、収益性を重視し、取引先等の見直しを行ったこともあり小幅減となったが、「年間を通じて安定した受注を維持した」(秦会長)と語る。14年7月期もほぼ同規模の受注を目指す一方、大掛かりな工場レイアウトの変更、更新期に来た機械設備の入れ替えなどを計画、収益力を高めていくとともに、新設住宅にとどまらず多様な木造建築物への加工対応力を強化していく。

ザイエンス

保存処理木材製品供給力を拡充

 

 木材保存処理大手のザイエンス(東京都、田中隆行社長)は全国400以上の木造軸組プレカット、2×4プレカット工場に防腐防蟻処理木材製品を供給している。JAS、AQをはじめとした各種品質認証に加え、FSC及びPEFCの森林認証も早期に取得している。防腐防蟻処理木材製品の供給力についても、継続した生産能力拡充に向けた設備投資を進めており、絶対的な供給安定性を有する。また、多様な市場ニーズに呼応し、樹材種選択肢を広げてきた。こうした取り組みに対し、市場の支持も高い。