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2×4コンポーネント

2×4住宅の8月の新設住宅着工は1万1104戸(前年同月比11・3%増)と2カ月連続の2桁増となり、コンポーネント各社の受注も今年のピークを迎えている。貸家が6877戸(同16・0%増)と引き続き好調なほか、持ち家も3110戸(同8・1%増)と大きく伸び、戸建て中心の工場にも繁忙感が行き渡ってきた。年度内の完工、引き渡しに向けて当面は旺盛な受注が続くと見られるが、通年でどれだけの企業が業績を伸ばせるかは未知数だ。
けせんプレカット事業協同組合

 大規模物件で圧倒的な競争力

けせんプレカット事業協同組合(岩手県気仙沼郡、佐藤實代表理事)は2×4パネルを月間4000~4500坪生産する東北地区の大手。突出したパネル生産能力と最大2000坪(月平均1000坪)のトラス生産能力、100人規模の専属大工による建て方工事能力(子会社)が強みで、特に大規模物件対応では圧倒的な強みを持つ。大手住宅会社が建設した延べ床面積約3000坪の地上5階建て(1階RC)耐火建築物も同社の子会社が建て方工事を手掛けた。

住田工場のパネル生産ライン

ウィング

 先進的2×4工法の実用化へ

 

ウイング(東京都、渡邊実社長)は昨年度の「小倉京の湯」に続き、今年度も「仙台市若林区荒井西タウン計画」が国交省のサステナブル建築先導事業(木造先導化)に採択された。前者は1~2階が鉄骨造、3~6階が2×4工法の6階建ての宿泊施設。後者は1階がRC造、2~5階が2×4工法+床CLTの5階建ての集合住宅。杉の2×4製材と国産針葉樹合板を使った合成梁「WIN BEAM」や国産材のCLTなど新技術を積極的に採用しており、2×4工法の可能性を広げる技術として注目される。

三菱地所住宅化工センター

 加工量も高水準を堅持

 

三菱地所住宅化工センター(千葉市、吉津耕次郎社長)は、ここ数年で加工能力を向上させてきたが、今年は現場施工にも踏み込み始めている。 生産拠点は本社・千葉工場(千葉市)と大阪工場(大阪府貝塚市)の2か所で、加工実績は2工場で月間約8800坪。千葉が4500坪、大阪が4300坪だ。パネル加工は合計3600坪で、千葉が1600坪、大阪が2000坪。

王子木材緑化

 非住宅への対応強化

 

王子木材緑化(東京都、大原寛信社長)の2×4コンポーネント事業は、北海道と新潟で展開。それぞれの地域のニーズにあったコンポーネント事業を展開している。  北海道支店の住宅資材事業2×4(苫小牧市、本間秀樹工場長)は、住宅向けのほか、介護施設など非住宅向けへのコンポーネント事業を展開している。同工場の2015年の実績は、1100坪。内訳はパネルでの供給が900坪/月、アッセンブルでが200坪と非常にパネルでの供給率が高い。住宅向け供給率で施工効率を上げるため、パネルの採用率を高めている。

日新興産

 壁パネル、ソフト化で全自動釘打ち

 

日新興産(東京都、原口博光社長)は、2×4工法がオープン化される前の1971年から、2×4部材加工機械の開発に取り組み、各種専用機械を設計・製作しているパイオニア企業だ。同社の加工機械の特徴は、高耐久構造に裏付けられた加工精度の高さだ。

テーオー小笠原

 パネル精度に定評

 

テーオー小笠原(北海道函館市、小笠原康正社長)の木材事業部函館支店は、2×4コンポーネント事業を8年前に開始した。道南地域では、工期が短縮できるパネルの需要が高いため、同社が製造するのも全量がパネル。月間で平均450坪の供給水準で、繁忙期のいまはフル稼働の状況だ。

高橋木箱製作所

 非住宅物件向けも対応

 

高橋木箱製作所(東京都、嶋田貫一社長)の2×4事業は、鹿島事業所(茨城県)と大門事業所(愛知県岡崎市)の2つが主力。現在のパネル生産量は鹿島が月間2000坪、大門が同1600坪の計3600坪体制となる。シフト調整や機械稼働率の向上で生産量は5000坪まで引き上げることが可能だ。

北関東パネルシステム

 設計段階から工夫

 

 北関東パネルシステム(群馬県渋川市、佐藤秀樹社長)は、壁・床・屋根のフルパネル化で月間1000坪、プレカット同200坪、建て方600坪を供給する。複雑な物件の依頼も多く、高精度のパネルで信頼に応えている。関東周辺を中心に大手ハウスメーカーから地域ビルダー、工務店までは幅広いニーズに対応している。

アジアトレーディング

 きめ細やかな需要対応

 

アジアトレーディング(群馬県前橋市、金井英康社長)は2×4ランバー、ランバーコア、LVL、イーゼル・額縁等の輸入商社。前橋市内3カ所の倉庫で常時4000立方㍍前後を在庫して安定供給に努めている。  同社はカナダ、欧州、東南アジア、中国から木材及び木製品を直輸入販売している。大手商社にはないきめ細かなサービスが特徴で、自社倉庫と自社トラックを使って小口の需要にも柔軟に対応し、関東一円から北陸、福島、静岡、長野など幅広い地域に供給している。

鈴工

 CLT混構造の増加を予想

 

 鈴工(三重県伊勢市、牛場まり子社長)は、2×4加工機のほか、搬送システムなど総合的な自動化ラインを提案できる体制を特徴とし、機械化と人力のバランスを考慮しつつ、加工工程・組み立て工程それぞれの高効率化を支援している。

キャリアネット

 スマートパネル構想を追求

 

キャリアネット(名古屋市、鈴木和広社長)は、日本ツーバイフォー建築協会の監修のもと開発した2×4工法計算ソフト「らくわく」の普及と機能強化に取り組んでいる。スパン表にかわって構造計画業務を効率良くこなし、断面選定、壁量計算、引き抜き金物選定、基礎の検討が可能で、屋根から基礎まで一貫対応できる。なお、10月26日から開催されるジャパンホームショーに出展し、同ソフトの紹介を行う。

太平ハウジング

 27日に新商品と工場見学会

 

太平ハウジング(岐阜県可児市、渡邊圭修社長)は1971年創業で、2×4で46年の実績がある。現在は、フルパネル出荷が可能なJAS認定工場で月間1500坪の加工を手がけている。7月には、タルキ加工の効率化を目的に屋根加工機を導入。その前には勾配カットなどに対応した合板の自動切断機も導入しており、手作業とのすみ分けで2×4パネルの高品質化、効率化を追求している。

DKSHジャパン

 木口面への印字も可能に

 

木工機械世界大手のヴァイニッヒ製のクロスカットソーは、日本国内の2×4工場で高い導入実績を誇っている。ヴァイニッヒ製品を取り扱うDKSHジャパン・テクノロジー事業部門木材加工機械部(神戸市)は、ヴァイニッヒ製の「オプティカット」を提案している。

三井ホームコンポーネント

 木構造研究所を新設

 

三井ホームコンポーネント(東京都、渡部一廣の社長)は、施設系の中・大規模木造建築に力を入れている。特に近年は倉庫や工場の建設に対し、軽量で高強度のコネックトラスを用いた木造2×4工法であればコスト優位性も担保できるとして訴求。急速に採用事例が増加している。

日本ツーバイフォー建築協会

 2時間耐火、来年度実用化へ

 

日本ツーバイフォー建築協会(東京都、市川俊英会長)は3月、2×4工法による6階建ての実大実験棟を茨城県つくば市に建設した。国交省の補助を受け、建築研究所との共同研究になる。高強度耐力壁や2時間耐火パネルを利用した床構造、そして高層化による施工や耐水・耐風、耐震などの検証を目的としたものだ。今後、木造建築物の中・高層化が焦点となるなかで、実際に大規模木造を建築した際にどのような事象が起きるのかを調査する。

ランバーテック

 構造図から一括受注で新規開拓も

 

ランバーテック(埼玉県蕨市、斉藤一男社長)は古河工場(茨城県古河市)で月間7000坪を供給する2×4コンポーネントの大手で、このうち半数の同3500坪をパネルで供給する。受注は一般住宅が中心だが、トラスの生産も手掛けるほか、金物工法プレカットのホコタ工場(茨城県鉾田市)で門型ラーメンフレームも生産しており、大型物件でも競争力を発揮できる設備やノウハウを持つのが強み。

江間忠ホームコンポーネント

 軸組プレカットとの連携も模索

 

江間忠ホームコンポーネント(東京都、藤井豊社長)はプレカット加工の野田工場(千葉県野田市)とパネル生産の嵐山工場(埼玉県比企郡)で2×4コンポーネント事業を展開している。最近はパネル生産と建て方までの一括受注に力を入れており、パネル生産能力は月間1700~1800坪に拡大。建て方もアパートで月2~3棟が軌道に乗ってきた。引き続きパネル生産、建て方受注を伸ばすとともに江間忠グループ各社の連携を強化し、配送の効率化や在来向けパネルの供給、大型物件の受注拡大を図る考えだ。

シー・エス・ランバー

 コスト削減に注力、事業多角化も

 

シー・エス・ランバー(千葉市、中井千代助社長)は現在、2×4パネルが月間5500~5600坪のフル生産となり、アッセンブル、プレカットのみを含めると受注は同7500~7600坪の供給能力を大きく超える水準に達している。大手の貸家がけん引しているが、戸建ても順調に増えており、年内は高水準の稼働が続く見通しだ。

シーアイウッド

 9月生産量が過去最高水準

 

シーアイウッド(千葉県袖ケ浦市、日野恵一社長)の2×4事業(パネル、プレカット)は9月単月が過去最高水準に達した。注文住宅の受注が安定推移するなか、分譲戸建てと賃貸が好調で、月間平均生産量から400坪の上振れとなる約5600坪に増えた。

グリーンハウザー

 月間2000坪のパネル加工、プレカットなど

 

グリーンハウザー(仙台市、和泉一昭社長)は、地域に密着し、国内外の住宅建築用木材・建材をより経済的かつ安定的に供給することを目的として40年以上事業を展開している。今年は関東支店(埼玉県春日部市)の事業の一部をグループ企業に譲渡したことで、地域需要を確実に取り込み、今期の売り上げ160億円を目指す。

セイホクビルド

 工場は一人当たり生産量引上げに

 

セイホクビルド(東京都、及川静一社長)は10月からフル生産に入った。戸建てや中・大規模物件向けが底堅いほか、9月長雨の影響で現場の基礎工事遅れ等を考慮すると、少なくとも年内いっぱいは忙しさが続くと見ている。  同社茨城事業所(茨城県古河市)のパネル供給量は月間2400~2500坪で安定傾向。これまでに高速カットソーの導入や自動釘打ち機増設など積極的な投資と工場合理化を推し進めてきた。今後は設備投資より一人当たりの生産量引き上げを強化しながら、高い精度と安定した品質で商品供給を行っていく方針だ。

長谷川萬治商店

 パネル製作は3000坪規模に

 

長谷川萬治商店(東京都、長谷川健治社長)は杉2×4スタッドの供給体制の整備を目指して主力コンポーネント工場である館林事業所がある群馬県周辺での取り組み、製材工場などへの働き掛けを強めていこうとしている。

藤田木材

 関連事業強化でプレカット上乗せ

 

藤田木材(栃木県鹿沼市、藤田一実社長)が2×4コンポーネント事業を開始して約12年が経過した。近年のパネル生産量は月間300坪で安定推移しているが、住宅向け規格物件のほか、杉・桧スタッドやTJI、ダイライトなど各種部材対応力で小回りを利かせた加工体制が魅力となっている。

内外工業

 マルチアングルカットソー、ロスなく加工

 

2×4工場に向けて総合的な整備を提案している内外工業(広島市、三浦公司社長)は工場の合理化、自動化が進むなかで、新しい取組みや提案を行っている。  主力商品の3次元カット機「マルチアングルカットソー」は主に床・壁の直接カットと墨付け作業に特化し、受け金具のアタリ欠きにも対応する。ダブルアーム方式の高速オート定規が、素材をロスなく連続投入し加工する。