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CAD販売管理ソフト

構造計算や外皮計算などの関連機能が一般的になるなかで、CADソフトは住宅などの完成後のイメージを見せる分野で進化し、建築物のイメージの再現性も向上してきた。近年は3D映像によるバーチャルリアリティ技術が進化し、イメージのしやすさを追求している。業務・施工管理ソフトの分野では人材不足等への対応も念頭に入れた業務や施工の円滑化提案も増えている。

コンピュータシステム研究所

 VR活用提案を取引工務店の受注支援に

 

コンピュータシステム研究所(仙台市、長尾良幸社長)は、これまで住宅プレゼンシステム「ALTA」(アルタ)に、木拾い及び建材拾い機能を付加し、建築業界のみならず、プレカット工場や建材販売業等の流通分野においても幅広く展開している。近年はさらに設計図面に特化したCADシステム「ALTA SS」(アルタエスエス)や、全国に数多くのユーザーを持つ構造計算システム「KIZUKURI」を供給し、展開の幅を広げている。 特にCAD業界で国内初となる、実寸大でバーチャル空間を創り出す“シアタータイプVR”の「ALTA for VR」は全国で大きな反響を呼んでいる。同製品は、「ALTA」で作成した3Dプランを特殊な3Dプロジェクタで壁面、床面に投影することにより、実寸大のバーチャル空間を演出する。これにより施主は、今まさに工務店から提案を受けている実物大のプランの中に入り込んだような感覚を味わえる。3Dプランの高さや幅等の寸法は勿論、家具や家電、住宅設備機器等に至るまで実寸大そのままで投影する為、図面だけではわかりづらい「空間」のリアルで臨場感に富んだ提案が可能である。

福井コンピュータアーキテクト

 倒壊解析ソフトwallstatとの連携運用に注目

 

 福井コンピュータアーキテクト(福井県坂井市、林 治克社長)が7月から販売を開始したアーキトレンドの最新版「ARCHITREND ZERO(アーキトレンド ゼロ)Ver.4」では、注目される省エネ、耐震、空間デザインに対応し、「見える化」をコンセプトに分かりやすい表現を実現している 耐震性において「見える化」を実現したのが、木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat」との連携だ。「wallstat」は、一般的には全て手入力するか、標準CEDXMファイルを使って運用するケースが多い。同ソフトでは、構造伏図がない場合でも「wallstat」で追加編集が必要となる構造用合板、耐力壁、重量情報、間取りに準じた水平構面を、CEDXMファイルに追加して出力することが出来るため、「wallstat」で入力する手間は大幅に簡略化されることになる。また同ソフトでは、プランニング段階で有効な耐震に関する各種チェック機能を集約。提案段階から倒壊に影響力の高い壁・柱直下率など耐震性を考慮したプランの提案も可能となり、設計段階での手戻りの防止もできる。

アークデータ研究所

 ASTIM 保有耐力計算を開発

 

アークデータ研究所(東京都、吉沢俊正社長)は、木造4~6階建て(RC造などと立面混構造)の保有水平耐力計算に対応した構造計算ソフト「ASTIM 保有耐力計算」を開発、発売を開始した。立体モデルによる荷重増分解析による汎用構造計算ソフトでは初のものとなる。同社は一貫構造計算ソフトのASCALなどを開発、販売し、主にRC造、S造などの構造設計者向けのソフト提供を行う。中層木造建築物を対象にした構造計算ソフトの需要があることを知り、中層木造建築を対象に構造計算ルート3に対応した保有水平耐力を各階層で検討するものになる。木造耐火構造の告示化などで1時間耐火構造の建築は増加しており、1~2階部分をRC造やS造とし、上階から4層を木造1時間耐火構造にすることで6階建てにも対応できる(構造的にはさらに高層階にも対応可能)。 同社では立体モデルによるソフトを提供しており、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に対応したIFC変換と木造のプレカットCADとの変換ができるCEDXMフォーマットへの対応を行っている。アーキCADとの相性もよい。

宮川工機

 伏図設計支援の「軸ナビ」展開

 

宮川工機(愛知県豊橋市、宮川嘉隆社長)は、プレカットCADの「MP-CAD8」を2009年秋から展開しており、バージョンアップを重ねて現在の累計出荷数1500本以上に達している。同製品は木造住宅の主要構成部材(構造材、柱材、羽柄材、合板など)のプレカット加工データ、各種図面、帳票の作成ができ、サイディング等の建材にも対応している。特に追加機能を網羅している構造計算総合パッケージ「極(きわみ)」と長期優良住宅対応パッケージ「要(かなめ)」の、許容応力度計算による「梁断面算定プログラム」は多数のユーザーを獲得している。そして昨年秋に、極・要を前提とした新オプションとして木造軸組工法住宅の伏図設計支援ツール「軸(じく)ナビ」を開発して話題を呼んだ。  軸ナビは、許容応力度計算のほかに、直下率を用いた強固な構造ブロックを形成するという構想と、地域性や様々な仕様に対応出来るエッセンスを搭載し、違和感のない、より常識的な伏図が生まれる。単なる自動化ツールではなく、様々なこだわりを図面に反映させられる点が特徴だ。伏図作成の途中でも意思を反映させて迅速にプラン修正が行えるため、1物件あたりの作業時間を大きく節約でき、生産効率向上につながる利点は大きい。  

アイティリンク

 ログハウス専用木造住宅設計システム「木らり」

 

ITシステムソリューションのアイティリンク(前波強社長)は、新規事業領域として、ログハウスに特化した木造住宅設計システム「木らり」(特許出願中)を開発、大手ログハウスメーカー向けに納入を開始した。導入先のログハウスメーカーでは、設計システム等の専門知識がない営業担当でも簡単に入力でき、初期プランニング段階で自動積算まで行い、各種図面作成まで同時進行で作成される点を評価、システム改善でも連携していきたいとの申し出をいただいたと語る。同システムの特徴は 従来、数回にわたり行われる施主への見積もり提示が、初回打ち合わせで完了でき、同時進行で細部に至る図面まで作成、その情報を元に自動積算も行い詳細な見積もりまで提示する。このため、最終見積り提示までの工数を大幅に削減でき、施主に対し迅速対応することが可能になる。 自動設計だけでなく設計者が独自に設計変更できるシステムも追加する。次のステップとして構造計算機能や3D画面によるウォークスルー機能、日射計測システムなどに基づく温熱環境予測機能も追加していく計画だ。また、北欧などログハウス先進国での設計システム提案なども構想する。最終的には一般住宅向けでも、「木らり」の特徴を反映させた新しい設計システムを構築していく考えだ。

スマイル・コミュニケーションズ

 

 受発注・販売管理システムで導入実績重ねる

 

 スマイル・コミュニケーションズ(東京都、岡田慎一社長)は木材建材業界に特化した情報インフラ提供企業で、主要サービスは販売管理システム、オンライン受発注システム、納品・請求データ配信システム。最新の「G-FORES(第4世代)」は、木材建材流通店の見積・受注・発注・仕入・売上・在庫・与信をリアル管理できるほか、出来高進捗を管理する工事台帳の作成や未成工事支出金の管理により物件毎の状況が把握可能である。また、バーコード運用による入出荷処理、仕入(違算)照合機能等も実装されており、市販の会計ソフトとのデータ連携も可能。建材メーカーの最新の商品マスタを格納していることや、MEWSからの発注データを取込めるインターフェイスを実装している。  「MEWS」は木材建材流通店が1台のパソコンから複数の建材メーカーへ発注、納期照会、出荷状況照会等が行えるWEBサービス。MEWSの「リアル」方式は、即座に納期回答、発注確定が可能であり、見積を呼び出して発注する「まとめ発注」機能も有している。MEWSの発注データを前述の「G−FORES」に取込むことによって、いわゆる「二重入力」を解消することが可能となり、業務の大幅な効率化を実現できると利用者から好評という。「MEWS-edi」は建材メーカー25社、商社5社の納品・請求データを提供するサービス。統一フォーマットでG-FORESに配信されるため、メーカー毎にレイアウトを変換する必要もない。

ダンドリワーク

 建築現場支援クラウドサービス

 

ダンドリワークス(滋賀県草津市、加賀爪宏介社長)は、建築業界に特化したクラウド型コミュニケーションツール「ダンドリワーク」を提供している。建築業界ではリフォームでも1現場あたり数人から、新築では25業種くらいの協力業者とのやり取りがある。現場監督は平均で7現場くらいを掛け持ちしていることで1人の現場監督は同時に50人~100人近くの職人との連絡を随時行っている。現在、工務店約320社が導入し、ユーザー数は4万8000人に上る。職人の平均像は50歳くらい。同社では現場情報をまずFAXで送ることを止めさせる。現場情報提供の仕組みはいろいろあるが、同社では職人にパソコンを使わせることを最も重要なポイントにおいて取り組んでいる。導入した工務店ではFAXからダンドリワークに切り替えたことで残業が減り、残業代が1ヶ月で150万円から23万円にまで減ったケースがある。静岡の工務店では2人で年間36棟の現場監理を行っていたが、53棟に増えても2人で対応できた。名古屋の3社の工務店は、職人会を一つにまとめ、ダンドリワークを導入した。約500人の職人が工程を共有し、スケジュール管理を行う一方で案件監理は工務店ごとに行い、営業面では競争しながらも職人情報は共有し成果を上げている。 同社では建材流通のように複数の現場にかかわるユーザーが見やすいコクピット画面の開発にも今後取り組んでいく。また、現場の日報の一部の情報を工務店の営業担当が簡単な加工で施主に現場進捗を報告するサービスも導入していく予定。18年4月には現在の4万8000ユーザーを10万ユーザーに拡大していく計画だ。

ジューテック

 業界最大の2400万超の建材カタログデータを搭載

 

 ジューテック(東京都、木野下有司社長)が開発・発売する販売管理ソフト「ユーザーズ」は建材・住設メーカー1000社の2400万超アイテムという、業界最大かつ最新のカタログデータを搭載しているのが特徴だ。システムはクラウド型のため、災害時でもデータが保全されるなど安全性も高い。開発したのはジューテックの情報システム部で、業界を熟知する社員が開発したため、使い勝手の良さには定評がある。ジューテック社内で使用するシステムのため、自らが使いやすいよう改良を加えているだけではなく、顧客の要望も常に反映させており、システムが共同利用型で陳腐化しない。  クラウド型であるため、ユーザーズの利用社は自社にサーバー機を置く必要がなく、利用コストが削減できる。システムは大手建材メーカー約10社とシステムを連携しており、見積もりデータを連結できるなど、汎用性も高い。08年の販売以来、これまでに21社、約900台にユーザーズは利用されている。来年3月までにクラウドをアマゾンのクラウドに移行する計画だ。万が一、日本が大規模な災害に見舞われた場合も、アジアのバックアップセンターが立ち上がるのでデータは数時間で回復できる。また、アマゾンのクラウドは拡張性も高いのが特徴。19年までに、導入企業41社、新規約1000台を獲得し、トータル約2000ID達成が目標だ。

日本システム

 シリーズで様々な業態に対応

 

日本システム(鹿児島市、西田秀利社長)は、事務処理ソフト「木くん」シリーズを自社開発し展開する。住宅資材業界の動向などを掴んだ上で、あらゆる業態に適合するようさまざまなシリーズを用意している。原木、製品市場は木くんⅢで対応する。原木、製品市場の元落を出荷者毎に管理して精算業務、請求業務を処理する。はい積み明細書は特殊な用紙に印刷し、バーコードを利用し入札業務を簡単に処理できる。原木仕分け機とのデータ連携が可能だ。木くんWebはプレカット工場や製材メーカー、小売り業者などが活用する。営業支援業務を含む取引先との間の受発注、資材の調達から在庫管理、配送までを総合的に管理できる。余分な在庫の削減によるコスト引き下げなど、経営の効率化を図るための総合型パッケージシステムとなる。  木くん for Winは全国的に処理されている事務作業を標準化し、素早く簡単に売り上げから請求、管理業務を処理する。豊富な検索機能やリピート機能を用いた入力速度の向上など、容易な操作性も特徴だ。木くんシリーズは九州では、小売り業者を中心に、有力地域ビルダーなど他業種にも採用されている。